じんましん
じんましんは、赤み(紅斑)を伴うぼこぼこと盛り上がった湿疹(膨疹)で、多く(の場合)はかゆみもあります。中でも皮膚や粘膜の深部(奥)を中心とした限局的なむくみは血管性浮腫といいます。

有病率

4歳から13歳の小児でのじんましんを発症する割合は15%前後です。6週間以上持続するじんましんを慢性じんましんといい、こちらは1%前後と少ないです。

診断

じんましんは、かゆみと赤みがある発疹が、24時間以内に出たり消えたりする場合にじんましんと診断します。

原因

じんましんの原因は約50%が風邪などの感染症で、アレルギー性のものが原因のケースは約10%前後です。そのため、じんましんの発症を繰り返す場合は原因検索が必要な場合もありますが、じんましんが出たからと言って必ずしも食物アレルギーの検査を行う必要は一般的にないと言われています。

治療

じんましんの治療は抗アレルギー薬を使用します。受診時に症状が消失したり軽微であり、薬物や食物などの直接的な要因があれば内服薬は必ずしも必要ではないとされております。しかし、強い症状がでているか、消失していても症状が強かった場合は2、3日間抗ヒスタミン薬を内服し数日以上完全に症状がないことを確認し終了します。数日で症状が良くなることが多いですが、なかなか改善しない場合は2週間以上かかる場合もあります。

よくある質問

いきなり体が赤くなりかゆがっています。じんましんですか?
赤みがあり、皮膚が盛り上がっておりかゆみを伴えばじんましんです。ただ、じんましんという主訴で受診されたけれども虫刺されであったり、接触性皮膚炎の場合もありますので発疹の程度がひどいと思ったら受診してください。
じんましんの発症は食べ物と関係ありますか?アレルギー検査をしてください
じんましんが食べ物が関連することは1割以下で、風邪などの感染症が原因の5割前後占めております。アレルギーの検査は、再現性という何度も同一の食品で症状が出る場合は検査をしますが、アレルギーの検査=食物アレルギーの診断がつく検査ではないので検査のメリットがないです。
じんましんの原因は何ですか?
じんましんの原因は、感染(細菌、ウイルス、寄生虫など)・疲労・温度や気温・ストレス・アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・仮性アレルギー・薬剤性・寒冷凝集素・膠原病などがあります。